魔術と蒼い樹 備忘的に
 

魔術と蒼い樹

イラストレーター浅葱ヨウコの気まぐれブログ 仕事の報告やどうでも良い話など

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備忘的に

先日こんなことをぼんやり考えていた私です。

記憶力に自信がない!と豪語しているあさぎ、記憶は基本的に上書き保存。
特に学生時代のことがあんまり思い出せない。。
と思って日々過ごしているのですが、ココ最近過去の記憶が自分に流れ込む
ようなことが頻繁におこります。記憶というより、感覚と言ったほうが近いかもだ。

季節のせいもあると思います(個人的に)。
それと、先日からしつこく書いてる通り同窓会で昔住んでいた土地を訪れたりしているからでしょう。
引き金イベントが多いのです、そういう歳なのでしょうね。



「はっ」となるような瞬間…フラッシュバックするというのでしょうか?
(デジャブを感じて「!?」ってなる感じに似てる。)
過去の自分と現在の自分が同時に同じ身体の中に入っている感じがして、とても不思議です。

自分なのですが、既に違う人のように思う過去の自分。
うーん、変な感じ。


そんなことを考えながら新幹線でこれを読んでたら丁度良いお話があったので
備忘的にメモっときます。自分用。
内田先生はこういう事にOK出してくださっている方なので。
東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた (文春文庫)東京ファイティングキッズ・リターン―悪い兄たちが帰ってきた (文春文庫)
(2010/01/08)
内田 樹平川 克美

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~略~
 このような言語観から導き出されるのは、「言語の主体そのものが、それが発している当の言語に遅れて到成する」という逆説です。
「自分が口にしたことばによって自分が考えていたことを知る」という言い方をよくしますね。
「知る」というのは「自分の語ったことばを自分で聴く」というプロセスだろうと思うんです。
 ここには二人の「自分」が登場します。
「語る自分」と「聴く自分」。
 そして、この二人の「自分」は自己同一的であって、自己同一的ではない。
 何しろ時間差があるんですから。
 でも、「聴く自分」の「あ、これは〈私〉のことばだ」という確信にゆらぎはない。
 そうですよね。
 フランス語では「思う」という意味の動詞に se dire というものがあります。
 これは英語的に書き換えると、talk to oneself あるいは talk oneself ということになります。
 「自分に向かって語る」あるいは「自分自身を語る」というのが「思う」という行為のフランス的解釈なわけです。
 なるほど、いかにもフランス的ですが、ぼくはこの表現は「深い」と思いました。
 どこか「よそ」から聞こえてきたことばを「これは私が発したことばである」と「聴き取る」とき、同一の時間軸上に前後わずかに乖離した「二点」が生じます。
「ことばを発した私」は「そのことばを聴いた私」よりどうしたって時間的に先行しています。
 その二人の「別の私」がそれにもかかわらず「同一の私」であるという確信。
 それが自己同一性ということです。
 自己同一性というのは「同じものは同じものである」という同語反復ではありません。「『違うように見えるもの』が実は『同じもの』である」という「命がけの跳躍」によってはじめて立ち上がるものです。
「違うもの」を「同じ」と錯認する能力がないと、自己同一的な「私」は立ち上げられない。
 時間差がないと自己同一性は基礎づけられない。
 そういう意味において、「私」というのは時間的な現象なんです。
 というか、時間軸がなければ決して「私」というものは成り立たない。
 そのときの「ああ、これが〈私〉なんだ」という自己同一的確証は、つねに「〈私〉と名乗る者が語ったことば」を「私のことば」として聴くという「他者性の繰り込み」に支えられています。
「私」が「私」であるのは、「私じゃないもの」を「私」だ思い込んで「私」のうちに繰り込むという歴程を不可逆的にたどる…という論理的な順逆の狂った仕方でぼくたちの自己同一性や主体性は基礎づけられているわけです。
~略~

『東京ファイティングキッズ・リターン』 -エクリチュールの魔-時間と畏怖 (内田樹)

 



本当はこの章で語られている内容は「ことばに対する敬意と慎み」についてなのですが、
読んでいてコレ!と思ったので。。


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  1. 2010/08/20(金) 23:21:48|
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